どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。
大原扁理さんの「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読みました。
拙いですが達成感を感じるため、この本を忘れないために引用多めで感想を書いてみたいと思います。
この本の主題は
与えられた環境も物欲も、必要なお金の量も人によって違うのに、なんでみんな一律に週5で働かなきゃいけないんだろう、って疑問に思ったことないですか?
必要なだけ働けば満足なのか、それ以上にバリバリ働くか。私はそこを社会に決められるんじゃなくて、自分で決めたかったんです。
ということだと思います。
そこで大原さんがしたのは
1、まず物を減らす
欲しいものがあるからといって、そんなに安易に手は出しません。社会は怖いところです。そういう欲につけこんでお金を使わせて、結果、必要以上に働かせる罠がいっぱいです。私は必要最低限のお金がいくらなのかを知りたかったのです。
2、工夫して生活する
外食は控えて自炊にする。自転車でいける範囲で生活する。暖房をつけずに厚着をする。
3、「欲しいもの」ではなく「必要なもの」だけを買う
4、週に最低何日働けばいいか逆算&実践!
家賃が2万8千円、共益費が1500円、固定費(ネット含む)が1万5千円、食費が1万円、その他。最低限に切り詰めれば月6万円台で生きてはいけるんですが、節約のために生きてるわけじゃないし、たまには遊びにも行きたいので、今は7万円ぐらいとしています。
そうすると、月に7~8万円もらえれば、生きていけるんだな。ということがなんとなくわかってきたあたりで、忙しいバイトからひとつずつ辞めていきました。
です。
ちなみに税金については、
ここ数年間は年収がだいたい100万円以下なので、もう行政にも無視されて、所得税の通知は来ないし、住民税も免除になっているようです。
年金も全額免除です。これは、所得が少ない人は免除の申請ができるんですけど、あとは年金事務所の方が審査をしてくれて、全額とか、半額とかが決まります。
ということでタックスヘイヴンです。
大原さんはお金があれば払うつもりということですが、私は今後うつ病から回復して社会復帰した時、納めたいかというと納めたくはないです。
今日ネットニュースで見ましたが、
【悲報】今の20代が定年後貰える年金、厚生、国民合計で5万円。甘えんなくそゆとり!
55歳の方が170万円の得となり、このあたりから下の世代は、支払う額が受け取る額より多くなる、払い損の世代になります。
50歳の方は340万円の払い損、40歳は1220万円、30歳は1890万円、20歳の方は、なんと2280万円の払い損になるという分析結果でした。
20代、30代は納めた額より2000万円前後貰える額が少ないそうです。
現在私は生活保護をいただいていますが、月額11万円ほどです。
11万円×12ヶ月=132万円
2000万円÷132万円=15.15年
15年分の生活費です。
まぁ2000万円という試算が年収750万円という高給取りをモデルにしているので、イコールではないですが、15年分の最低生活費が召し上げられるというのはとんでもないことだと思います。
過去私がフルタイムで働いていた時、仕事が終わって家に帰ると何も手につかないほど疲弊していました。食事の準備もできない、弁当を買って帰っても喉を通らない。
風呂にも入れず気付いたら寝ていて、次の朝シャワーを浴びて仕事に行くという感じでした。
それで得られたのは年金保険料が引かれて、手取り20万円以下。
まったく割に合わないと思ってしまいます。
一度うつ病になると一生完治することはないらしいです。
いつ再発するかわからないので、フルタイムで働くということはもうないかもしれません。
「どうやって生活していくんだ」「人が当たり前にやってることができないのか」と自分の人生を悲観していた私には、生活費を切り詰めれば最小限の労働でも自立して生きていくことができる、と教えてくれたこの本は光明でした。
現在私は東京郊外の家賃2万8千円のワンルームに住んでいます。5畳のワンルームにバストイレとロフトまでついています。ここは天国か。
駅からは徒歩20分以上かかるので、誰も訪ねてきません。嬉しい!
スーパーやコンビニも周辺にはあんまりないから、いっぱい歩ける。楽しい!
また、節約生活をポジティブに送っている大原さんの様子が、貧乏生活の悲惨さを感じさせないところも救いです。
読んでいて思ったんですが、大原さんて発達障害なんでしょうか。
もしくは普通と発達の間とか。
私の好きな教科は英語、国語、音楽でした。対して嫌いな教科は、数学、理科、歴史など。でもわたしには苦手を克服するという考えがなかった。
(中略)
この傾向は高校生になるとますます顕著になって行きます。
実力テスト、英語はだいたい学年トップで、数学は0点取ってました。
好きなことと嫌いなことの差が極端ですよね。
派遣の工場での軽作業はできるけど、複雑なドリル交換はおぼえられないとか。
コンビニで自分のやり方でリストをクリアすればいいバイトは問題なくできる、とか。
地元では中学ごとにジャージの色が決まっており、(中略)私の中学のジャージは濃紺です。大変にシックでファッショナブル。高校を卒業するまで、私用で外出する時もきていたぐらいですからね。
そんなわけで、体育の時間だけでなく、登下校も授業中も、家でも寝る時でもずーっとジャージを着て生活し、わたしのジャージ愛はとどまるところを知りませんでした。
こだわりが強いですよね。
マフラーが学校で禁止された時も、理由に納得がいかないと無視したり。
近所の中華料理屋で皿洗いと調理補助のアルバイトをしたのですが、(中略)
開店直前に、「店の前のドブを掃除して来い」と言われれば、熱中してつい1時間以上やり続けてド叱られ(←ものすごい綺麗になったので、ドヤ顔で店内に戻ったら怒声が飛んできた)
程度がわからないところとか。
私も医者に診断されたわけではないんですが、少なくとも発達と健常の間にいるというのを自認しているので、読んでいて親近感を感じていました。
折り合いをつけて自立して生きてるところは凄いなと思いました。
大原さんはミニマリスト
まずは調理器具について。これは服や掃除用品も共通なのですが、場所が限られていますので、ひとつのことにしか使えないものはなるべく持ちません。複数の用途を兼ねるものだけ、あるいは毎週なにかしらに使っているものだけを厳選します。
服は流行に左右されないスタンダードなものがいちばん。着心地が良くて、飽きないことが大事。仕事着にも普段着にもできる動きやすい服装。汚れてもすぐに買い替えられる価格帯。どこにでも売ってるようなものでオッケー。
ノームコアってやつですね。
収納が少ないので、入るだけの服しか持たないようにしています。夏物は秋冬のインナーに使えるもの、春物なら秋にも着られるものしか買いません。こうしておくと季節ごとに衣替えをしなくて済むし、開けるたびに全ての服が目に入るので把握しやすい。
限られた服しか持っていないと、各季節ごとに定番ができてきます。これを私は自分スーツと勝手に呼んでいます。スーツの良いところって、毎日上から下まで何を着るか考えなくていいところですよね。そしたらますます楽になった。出かける直前まで服が決まらないということがなくなるから、遅刻をしなくなる。頭の中がスッキリして、よけいなものにわずらわされなくなった感じ。
(中略)
この状態が気持よくて、いっぺん定番のスタイルを見つけたら、もう崩したくなくなった。買った無地Tシャツや下着が、何回か着てみてサイズ感もピッタリなら、もう1回お店に行って、同じ色の同じサイズを1年分買う。
私服の制服化ですね。
毎日毎日休みもなくアルバイトに明け暮れていた時、帰省するお金もないくらいだったんです。余裕がなさ過ぎて、街で困ってる人がいてもガンガン無視してました。人が困ってたって知ったこっちゃありません。自分で何とかしてくださいみたいな。あんまり毎日が辛いと、世界中で自分だけが特別みたいに思ってしまうこと、ありますよね。
わかります。
私はフルタイムで働いてる時、自分が削られていく感じがしてました。
なにも手につかなくなってました。
で、このまま何年もこんな生活をするのか……とか考えたら、そのうちアホらしくなっちゃった。だんだん働き方や住む場所を、なくても大丈夫だと思うものからひとつずつ手放して行って、今の生活にたどり着きました。
それからというもの、おかげさまで毎日が本当に楽しい。毎日自炊して、掃除して、きちんと生きている、という実感があるし、困ってる友人とか他人がいたら、自分のできることをできる範囲で手伝えるようになった。
(中略)
あんなに将来のほうを向いて頑張って働いてもなにも残らなかったのに、自分も周りの人も大切にして、目の前の日々を弛まずコツコツ生きてたら、将来の不安、どっかいっちゃった。
私はこの境地に辿り着く前に心がボキッといってしまったんですが、自分の生きやすいライフスタイルを見つけられたのは羨ましいです。
なんか真面目な話になってしまいましたが、最初はスコーンを焼いたら人にあげるとか、ブログにアップするとかで良いと思う。やがて世間の承認なんて要らんという境地に達しますから。純粋に自分が楽しければ、人からなんて言われようがどうでもよくなってくるもんです。ここまでくればしめたもの。100人の他人からの「いいね!」より、自分ひとりの「いいね!」が勝るようになります。
隠居は今日もセルフいいね!
その日が来るまでブログ更新頑張ります!
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