pha著「ひきこもらない」を読みました。

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ひきこもらない
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どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。

phaさんの「ひきこもらない」を読みました。

例の如く引用多めで感想文を書いていきたいと思います。

目次

まずは前文

 僕は今38歳で、28歳の時に衝動的に会社を辞めてからもう10年が経つ。

 10年間ずっと定職につかずにふらふら暮らしているのだけど、ブログを書くのを頑張ったり適当な小銭稼ぎのバイトをしたりしながら、一応今までなんとか生活をやってこられた。

(中略)

 「どこでどんな風に暮らせばいいのか」ということが昔からずっとわからないでいる。わからないから生き方を定めることができなくて、あっちに行ったりこっちに行ったり、都会のシェアハウスに住んだり田舎に別荘や合宿所を作ったり、いくつかの都市を往復したり、2、3年ごとに引っ越しを繰り返したりしている。

 ただ、一つだけわかっていることは「世間で普通とされる暮らし方には自分はうまく嵌れない」ということだ。

 例えば会社に勤めることや、家庭を持つこと。近所付き合いや親戚付き合いをこなすこと。同じ家に何年も住み続けること。

(中略)

 そうした、社会の多くの人が毎日こなしている(らしい)ことが自分にはできない。だから世間一般が言うような普通の生き方や暮らし方は自分には全く参考にならない。

 でも、じゃあどこでどんな風に暮らせばいいのかというのは、いまだによくわからない。

 よくわからないけれど、何んとなくふらふらと暮らしていたら、類は友を呼ぶという感じで、いつの間にか自分の周りには同じような社会不適合な人間が集まっていた。

(中略)

 この本はそんな僕が、街や家や旅や移動について、 つまり「どこに住んでどんな風に暮らして、この社会の中をどのように動きまわれば楽しく生きられるか」ということについて書いたものだ。

 前文から既にひきつけられますね。

特に10年定職につかずふらふらしながら何とかなっているというところ。

凄く親近感を感じます。

京都大学卒業のハイスペックなところは私とは全然違いますが。

街を家として使ってみる

 家の近くにはコンビニもスーパーも飲食店も銭湯もあるし、繁華街である上野にも歩いて10分ちょっとで行ける。家が狭くて汚くて落ち着けなかったとしても、街を家の延長として使えばそれでいいんじゃないか、と思ったのだ。

 本を読んだりパソコンで作業する時はカフェに行けばいい。食事はスーパーで買ったり外食したりすればいい。人と会うときはファミレスや居酒屋に行けばいい。風呂は銭湯やスポーツジムなどで入れるし、洗濯はコインランドリーでできる。近くにコンビニがあれば冷蔵庫もあまり必要ない。本棚がなくても図書館やブックオフに行けば本は読める。庭がなくても公園に行けばそこが自分の庭のようなものだ。 

 極限まで物を持たないミニマリストのようです。

夕暮れ前のファミレスで仕事がしたい

 最近はカフェで仕事をする人を昔よりもたくさん見かけるようになった。携帯電話とインターネットの普及のおかげで、別に仕事場にいなくてもパソコンがあればわりと仕事はこなせるようになったからだろう。 

 ノマドワーカーですね。

街なかに居場所がもっとあればいい

 ニートやひきこもりが働いていないことで抱える問題というのは二つあって、それは「お金がないこと」と「社会や他人とのつながりがないこと」 だ。どっちも深刻なんだけど、僕はどっちかというと「つながりがないこと」をなんとかすることに興味があって、働いていなくても友達や知り合いや居場所がたくさんあればそこそこ楽しくやっていけるんじゃないかと思っている。

 ニートは日本だけじゃなくイタリアやスペイン、ギリシャなどでも問題になっているとニュースを読みましたが、そういった国は日本とは違い他人の目を気にしない、若年失業率が高いので自分だけの問題ではないので後ろめたさがない分、ニートでも居心地が悪くなさそうで良いなあと思っていました。

野宿未満

 退職金と在職中にためたお金で1年か2年ほどは生きていけそうだったので、無職になると同時にいろんな場所を移動し続ける生活を始めた。とりあえずアウトドアショップに行って、一番大きい120リットルのザックを買った。生活に必要なものを全部カバン一つに納めて、気分次第でどこにでもふらっと行けるような暮らしに憧れていたのだ。寝る場所があってパソコンがあってインターネットさえつながっていればそこが家だ、それくらいでいいんじゃないだろうか。 

 私もカバンひとつに収まるぐらいの荷物だけで暮らして、どこへなりとも行きたいと思ったときに行ける生活に憧れて荷物の断捨離を始めました。消えてしまいたい。

宝くじが当たったら身軽になって日本一周したい。

 結局生活でなにに一番お金がかかるかというと住居費なのだ。家を借りるにしろ宿に泊まるにしろ、寝る場所を確保するだけでどんどんお金が減って行く。 

 大原扁理さんも家賃が安い家を探して固定費を抑えて生活してらっしゃいますよね。

京都には世界の全てがあった

  京都の良いところは、街がコンパクトにまとまっていて動きやすいだけでなく、文化的にとても充実しているところだ。

(中略)

 京都という町は、現代的な都市としての面と、千年以上の歴史と伝統の蓄積と、数年ごとに入れ換わる大学生たちと、世界中からやってくる旅行者や移住者などといった、様々な速度の時間の流れや人がミックスされ渾然一体となっていて、それがすごく面白い。

 そしてそれらの全てが徒歩や自転車で気軽にアクセスできる距離にあるということが何より重要だ。

 京都に対する憧れがあります。

歴史的な建造物や石畳が好きなんです。

京都は電車は利用しづらく、バスは観光客と地元民で混みあっていて生活するには不便だと聞いたことがありました。

徒歩や自転車で間に合うなら交通費も抑えられそうですし、尚更京都に住んでみたいと思うようになりました。

もしきみが幸運にも

青年時代にパリに住んだとすれば

君が残りの人生をどこで過ごそうとも

パリは君についてまわる

なぜならパリは

移動祝祭日だからだ

―――――アーネスト・ヘミングウェイ著、福田陸太郎訳『移動祝祭日』 

 ヘミングウェイがこんなことを書いていたらしい。

 この感覚はすごくよくわかる。僕にとっては京都がそういう場所だったからだ。

 たぶんこの先僕は世界のどこに住んでも、その場所を京都と比べたり、その場所に京都と通ずるものを見出したりしながら、ずっと暮らしていくのだろうと思う。

 京都住みたい。

もっと若い頃に京都に住めるように行動を起こしておくべきでした。

漠然と京都に住みたいと思うだけで何も行動してませんでした。

後悔しています。

ひきこもらない

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