どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。
斎藤茂太さんの『心のガラクタを処分する本 「捨てる」「思い切る」で人生がラクになる』を読みました。
引用レビューしていきます。
まえがき
たとえば「強いコンプレックス」に悩んでいる人は、それ自体がストレスとも言えるが、ここから派生して「自分はダメな人間だ」「人に会いたくない」「やりたいことがあるけれど、とても無理だ。自分にできるはずがない」などと、際限なく自分を責める傾向がある。ますます深刻になり、心のストレスは増大し、行動範囲も小さくなり、心の元気も奪われ、結局、自分の幸福感から遠ざかることになろう。たった一つのコンプレックスに止まらず、人生全般にマイナスに波及することになる。
「心のストレス」をどう扱うか、それは自分の幸福感に直結するのだ。
「自分は自分 人は人」と考える
どうして「自分は自分、人は人」と考えられないのだろうか。
これを大切にしている人は、「日々マイペース」を実践し、「自分らしい幸せ」を自分のものにしている。
そうでない人は、いつも人と比べて自分はどうか…という気持ちが強い。そして人より優位に立たなければならないという強迫観念に縛られ、自ら苦しんでいる人もいる。いちいち「勝ち負け」にこだわり、イライラしている。
「自分は自分、人は人」の人は、人と比べて自分がどうのこうのと言うことがいかに無意味であること、人と比べることが自分の人生や幸福とは何ら関係がないことを心得ているから、上機嫌なマイペースを守れるのであろう。「人のこと」が気になる人は、なかなか幸せには到達できないということだ。
強欲の人は迷い、少欲の人は進む
「迷ってばかり」の人は、欲張りになりすぎているからである。こっちの方が面白そうだなあ…でも、人に自慢できる選択じゃないよな。ならばあっちがいいか…でも、つまらないことを我慢しながらやってゆくのも抵抗感があるし。だったら、やっぱりこっちがいいか…もっとほかに、面白くて人に自慢もできる、できればその上にお金儲けにもなることはないかしら。それが見つかるまで待っている方が得策じゃないかしら…これでは「迷い」を捨てられない。強欲は迷いのもと。
そんな都合の良い選択肢など、「ない物ねだり」だ。しかも迷った末に、「何もない」ことに気付いたのでは、「人生の時間」を浪費したことにもなろう。
そんな人に贈りたいのが、「少欲知足」という言葉だ。
「欲少なくして、足るを知る」、簡単に言えば「欲張りになるな」という意味だろう。
「あれも、これも」と欲張るから、迷う。「あれ」だけでもいいではないか。「これ」だけでも十分だ。そうやって「欲少なく」生きていれば、迷わなくて済む。
今を変えれば、過去を捨てられる
捨てたい過去がある…これについては、あまり「捨てる」ということにこだわらない方がいい。今への不満が裏返って過去への禍根や未練になると述べたが、捨てるのであれば、この「今への不満」の方である。
今への不満を捨てるということは、今が満足できるよう努めるということだ。この順番が大切で、過去への禍根や未練を捨てたからと言って、今に満足できるようになるのではない。今に満足できるようになって初めて、過去が捨てられるのだ。
うつ状態のときに、「捨てる決心」はしない
なんとなく、女房と別れたくなる。なんとなく、見知らぬ土地へ引っ越したくなる。貯金を全部はたいて投資する。何百万円の買い物をする…しかし、うつ状態にあるときの「思い切った行動」は、まず間違いなく後で、
「あの時の私はどうかしていた」
「ああ、なんて自分は馬鹿なことをしてしまったんだろう」
と悔むことになるからだ。
私が「やめるべきではない」と答える理由は、そこにある。この人は、会社を辞めれば、このウツウツした気分が晴れて、心に元気が戻ってくるのではないか…と考えての決断であり、思い込みが先に立った一方的な行動に突っ走ったということなのだろう。
これが「うつ状態」の時の、特徴的な行動だ。ただ「気分を変えたい」という理由から始まり、会社を辞めるとか女房と別れるとか、人生の一大事とも言えるような決断を簡単に下してしまう。
しかもそのときは、「やめるのがベストの選択」と信じている。本人は絶対に正しいと思って決断しているから、周りのアドバイスなどは耳に入ってこない。だから目的に向かって一直線、といった行動をしがちだ。
過去を「捨てる力」が、「うつ」を遠ざける
私たちの心を不安定にするものには「将来への不安」と「過去への後悔」という、二つのモノがあるが、うつの患者には後者が多いことも指摘しておこう。また過去にこだわる人は、一度症状が良くなってもまた再発するケースがよくある。
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