どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。
本田直之さんの「ノマドライフ」を読みました。
過去最高クラスの付箋の数です。
読む前はバラ色な生活を夢見ていたんですけど、そんな甘いもんではないようです。
現実に引き戻されました。
引用レビューしていきます。
prologue
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2ヶ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
これがわたしにとっての「ノマドライフ」です。
「旧来型のスタンダード」から自由になる
かつてのモデルなら、自分の中でつじつまを合わせることも可能でした。30年以上同じ場所で同じような仕事をすることには、多大なストレスが伴います。しかし、「家が買える、家族が養える、退職金が入る」というリターンによって、その苦労も報われたのです。ところが、そんな保証は今やどこにもありません。会社は寄りかかれる大樹ではなくなりました。
これだけ状況が変化しているのに、旧来型のスタンダードに従って思考し、 行動したら、対応できなくなります。たとえば、賞与がなくなり給料がどんどん下がっていくのは避けられない状況なのに、これまで通りの生活に執着していたら、立ち行かなくなるのは目に見えています。
モノ・場所・時間・お金から自由になる
家は大きな買い物であり、買い物である以上"モノ"に過ぎません。車やブランド品、高級時計など、たくさんの"モノ"を所有することが幸せとされたのは、せいぜい90年代までのスタンダードです。
「モノにお金を使わない」
「新しい経験をたくさんするために投資する」
これらを幸福とする価値観を持てば、「家を持てない、会社でもっと働きたくても働けない」というデメリットは一転、メリットになります。
なぜなら、家を始め、"モノ"を持たなければ持たないほど、身軽になります。身軽になれば、よりラクに、より自由に動けるようになります。
昇進という単一ルールから自由になる
昇進や昇給で年収が上がった時一番良くないのは、それに合わせて生活レベルも上げてしまうこと。端的に言うと、家賃15万円の家に住んでいた人が、25万円の家に引っ越し、家具や持ち物のグレードを上げ、食生活も変えると言ったことです。
こうなると、ちょっとでも年収が下がったら、たちまちすべてが崩れてしまう。仮に収入が変わらなくても、高い生活レベルを維持するための"必要経費"に縛られて、「もっと自由に新しい生き方をしたい」「より興味がある仕事をしたい」という冒険ができません。やがては身動きが取れなくなります。
ノマドライフまでの6つのフェーズ
"ベーシックインカム"を手放してはいけない
「ノマドになるにはフリーにならなきゃ」と、いきなり辞めてしまうのは、準備なしの無謀な賭けです。最終的に目指す着地点は「会社に縛られない生き方」だとしても、まだ一人でやっていく実力も付いてないうちに、飛び出してしまうのは危険です。
そもそもノマドワークでは、デュアルワークあるいはいくつかの仕事を同時並行的にやることが大切になってきます。ここでは、必要最小限、継続的に入ってくるお金のことを「ベーシックインカム」と名付けます。このベーシックインカムを確保しつつ、他の仕事の可能性を模索していきましょう。つまり、会社勤務をしているのであれば、その仕事をきちんと続けながら、他にできるビジネスはないかと試行錯誤していくのです。
(中略)
仮に、「わが社は取引先が実は一社しかなくて、売り上げの100%はA社から来ています」という会社があれば、そんなことで大丈夫だろうかと不安になります。もしA社が倒産したら、その会社も共倒れです。また、一社に依存していると、交渉力がなくなってしまいます。
あるひとつの会社の社員として働くことは、この状況に限りなく近い。「会社と対等の交渉力がない」「会社が倒産したら路頭に迷う」というリスクを抱えたまま漫然と働いていていいわけがありません。「会社を辞めたら明日から生活に困ってしまう」という状況では、意に沿わない日々が続いても、我慢して続けることになります。
だからこそ、ノマドワークを目指さない人であっても、働きながらもう一つの仕事を探した方がいいのです。
(中略)
この場合のベーシックインカムは、「本業」として位置付ける必要はありませんし、金額として少なくてもかまいません。給与以外に事業や不動産、利子や配当、投資など。それぞれ徹底的な勉強は必要ですが、多様な種類の収入をつくることを心がけてみましょう。継続して入ってくるモノであれば、5万円でも10万円でもいい。「このくらいあれば、最低限の生活は何とかなる」という額を確保することがポイントです。
ノマドワークにオフィスも秘書もいらない
特に「雇わない」というのは、大切なポイントです。人をたくさん雇っていると、身動きできなくなります。ノマドワークをするとき、社員も一緒に移動するのは現実として不可能ですし、いくら気心が知れた相手でも、パートナーではなく社員になった瞬間、無意識のうちに依存が始まります。雇う側となった自分も、「スタッフをケアしなければ、モチベーションを上げなければ、トラブルを何とかしなければ」といった仕事が増えて、それにとらわれてしまいます。所帯が大きくなれば売り上げも大きくせねばならず、結局お金に縛られてますます制約が多くなります。
旧来型のスタンダードでは、「事業は大きくするのが正解」とされていました。良い場所に立派なオフィスを構え、人をたくさん雇用し、売り上げを伸ばすというのが王道だったのです。
しかしノマドワークでは、雇わないでできるビジネスの仕組みを考えるべきです。抱えるモノを極力少なくしましょう。
仕事のトレーニング
- 週1回「会社に行かない日」をつくる
- 机の引き出しを空にする
- デスクトップパソコンはいらない
- "ガラケー"をやめる
地方支社の人は気付いている「a.l.のメリット」
都心に住んで都心で働いていれば生活費も高くなりますから、豊かに暮らしている地方支社勤務の人とまったく同じ収入でも、結構きつい生活になったりもします。
ポイントは、地方にいながら都心の仕事をするということ。
地方に住んで地方の仕事をすると、物価に合わせてそれなりに収入も低くなってしまいますが、地方に住んで都心の仕事をすれば「a.l.のメリット」を最大限享受できます。
お金のトレーニング
- 家計簿で「投資」を意識する
- 半分の生活費で暮らす
- 「自分税」を天引きする
- クレジットカードを徹底活用
暮らしのトレーニング
- 所有物を半分にする
- 引っ越す
- 絶えず移動する
時間のトレーニング
- 定時に仕事を終わらせる
- 「クリエイティブでないこと」を排除する
- 「定期的な拘束」を排除する
ネオシンプル思考をする
「ダウンシフトする」「シンプルに生きる」というと、第一線を離れて田舎暮らしといった昔っぽいイメージがあります。しかし、それは旧来型のシンプルで、私がノマドライフという観点で提案するのは"ネオシンプル"とも言うべき価値観です。すべて削ぎ落として仙人のような生活をするわけでも、田舎で畑を耕して自給自足で生きるわけでもありません。
ネオシンプル思考とは、多くを持たず、必要最低限のモノをフル活用し、自由で縛られない生活を享受しようという考え方です。たとえば、最先端のテクノロジーがあれば世界のどこにいようと情報が得られるし、人とコミュニケーションできるし、もちろん仕事もできます。
ネオシンプルは、「モノがなくても我慢して生きる」「少ないお金で生活する」というモノではありません。持てるけれど、持たないという価値観。節約ではなく、選択。暮らしでも仕事でも、やり方を工夫し、追求した上でのシンプル。減らすことで自由が増えるという、いわば前向きなシンプルが、ネオシンプルということです。
(中略)
車もブランド品も欲しがらない若い人たちが「草食系で欲がない」と非難される風潮もありますが、彼らは時代に合わせて進化しているのではないでしょうか。持とうと思えば持てるけれど、いらない。たくさん持ってもかっこよくないし、楽しくない。その発想だと私は思っています。
モノより経験を重んじるノマドライフでは、所有に使うお金があれば、経験に使います。違う文化に触れ、違う働き方をし、ひとつのことだけではなく、マルチキャリアにトライする。変化や経験から喜びを感じ、快適さを見出し、それを成果に結び付けていく。バブル的人生、所有にとらわれていた90年代的な生き方と、対極にあるネオシンプル思考を身につけましょう。
「自己ブランド」強化のための「セルフメディア」を持つ
セルフメディアでまず重要なのは、意味のあるモノを発信していくこと。
バリューのあるものを提供し始めて、何かにつながることができます。この場合の「何か」とは、お金ではありません。集金ツールを目指すのはやめて、あくまで自分の思考を高め、情報をシェアする意識を持ちましょう。セルフメディアとは、極論すれば、高額のギャラが発生するくらい質の高い情報を無料で提供していくことによってバリューが出るモノです。
(中略)
次に大事なのは、自分というブランドを強化すること。
ノマドライフを送っていると、旧来型のスタンダードからすれば「何をやっているかわからない」と思われることも多いですから、自分がどういう人間で、何ができて、どんなブランドなのか、自ら発信しましょう。企業に勤めていなければ会社というブランドもないのですから、独自のブランドをつくり、セルフメディアで周知のモノとしましょう。
思考のトレーニング
- いつもと違うことをやってみる
- 室内から屋外へ、夜から朝へ
- ひと回り以上違う世代と付き合う
- 言葉以外の共通言語を持つ
- モチベーションは上げ下げしない
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