地曳いく子著「服を買うなら、捨てなさい」を読みました

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服を買うなら、捨てなさい
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どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。

地曳いく子さんの「服を買うなら、捨てなさい」を読みました。

女性向けのファッション本でオッサンの私にはわからないこともありましたが、引用レビューします。

目次

 はじめに 自分自身の、トップスタイリストになるために

 いくら雑誌が「1ヶ月コーディネイト」を提案しても、好きなコーディネートなら週2回は繰り返し着てしまっていいのです。その方が、一番大好きな格好でいられる日が増えるし、一番素敵な自分でいられる日も増えるでしょう?

 自分の人生の主人公は自分です。どんなに今流行っているモノでも、どんなにきれいな服でも、自分に似合わなかったらスルー。それは自分にとっては必要ない服なのです。流行だって、自分に似合うものが来たときに捕まえればいい。

 ワードローブは、偏っていていい。

 服をたくさん持っているから幸せになれると思ったら大間違いです。

 あなたを美しく見せる服"だけ"を適量持っているのが理想です。

 これが、大量の服に出会い、所有してきた私の結論。 

雑誌のモデルは、おとぎ話の登場人物

 セレブやブロガーが服をたくさん持っているのは、彼女たちがおしゃれを職業にしている「プロ」だからです。ブログに写真をアップしたり、あるいはパーティや取材で写真を撮られたりするのが仕事なので、あれだけ大量の服を用意して1日に2度3度と着替えているわけです。

 でも私たちは、一日に何度も着替える必要はないし、一ヶ月というスパンで考えてみても、それほど合コンだのパーティだのがあるわけではありません。多くの人は、毎日、だいたい同じような一日を過ごしています。雑誌でもSNSでもない、日常のリアルなファッションには、実際それほどたくさんの服は必要ないはずなのです。

 「いいね!」だって、せっせと投稿してたくさん貯めたところで、ポイントと交換できるわけでもないでしょう?

 セレブの情報や雑誌の提案。それははっきり言って「幻想」です。おとぎ話です。現実のものではありません。日常でおとぎ話の登場人物の真似をするなんて、おかしいと思いませんか? 

服を増やすと、おしゃれ度が下がるわけ

 「プロ」ではないごく普通の女性である私たちも、「いつも同じ服だと恥ずかしい」「バリエーションを増やさなければ」というプレッシャーを知らず知らずに抱えてしまっています。

 この「毎日違う格好をしなければ」という思い込みの最も悪いところは、コーディネートのバリエーションを増やそうとするあまり、微妙な服をワードローブに混ぜてしまうことです。

 安いからと適当に買ったり、とんでもなく古いものを取っておいたり…。

 「それでも、同じものを繰り返し着るより良いわ」「服はないよりある方がマシ」なんて思っていますか?

 ところが、こういう「つい混ぜてしまうイマイチな服」こそ、おしゃれ度を大きく下げている犯人なのです。 

「イマイチの服」の徹底カットで、おしゃれ平均値は3割アップ

 要するに、「おしゃれな人」とは「ダサいものを着ない人」のことです。

 おしゃれテクを研究するより、もはや似合わなくなったダサい服を手持ちから排除するだけで、誰でもおしゃれの底上げができます。

 ということは、「毎日違う格好をする」ためにワードローブについ混ぜてしまっていた、バリエーション用のイマイチな服をバッサリとカットしてしまえばいいのです。

 試しに、今のあなたの手持ちの服を半分に減らすとしましょう。それだけで、あっという間におしゃれ平均値が3割は上がります。

 スタートはまず、服を減らすことから、です。 

服を減らすための具体策① いらないものは捨てる

では、服を減らすためには具体的にどうしたらいいか?それは次の2点に尽きます。

  1. いらないものは捨てる
  2. どうでもいいモノを買わない

 服を減らすための具体策② どうでもいいモノを買わない

 服を減らすための具体策②、「どうでもいいモノを買わない」。

 これは、「節約せよ」という意味とはちょっと違います。

 同じ買うなら本当に素敵なモノを買いましょう、ということです。

 同じ1万円のお買い物なら、着るか着ないかわからないファストファッションのトップス3枚より、毎日のように履ける高級品のタイツ2枚の方が、ずっといい。

 この選択をすることで、あなたは、自分の気分をあげてくれる高級タイツの素晴らしい履き心地と共に、引き出しにも「かさばるだけでたいしてモノが良くないトップス3枚分の空きスペース」を手に入れられます。

買うは天国、捨てるは地獄

 これは、私が雑誌の連載などでよく言っている言葉です。

 買うときは楽しいものですが、捨てるときはものすごいパワーが必要。

 さらに年を経るにしたがって、量が増えて捨てる労力は増しますし、一方で捨てる気力は失われていきます。大量にモノを捨てるときには、罪悪感も伴います。

 考えもなく適当に買い続けている一方では、齢の数に比例して雪だるま式に服は増え、最後はムダ服の山に埋もれて、もはやどうしようもない状態のまま一生を終えることになってしまうでしょう。

 まだ若くて元気なうちに、このことに気づけばラッキーです。 

ファッション業界に起こった変化

 私の仕事場であるファッションの世界でも、最近は皆、同じ服をよく繰り返し着ています。昔より服の価格が高くなったこともあって、「数を少なくしていいモノを選ぶ」という傾向が強まってきたのでしょう。ある意味、これ自体がトレンドです。

 年数回の展示会シーズンの時、私はおしゃれライバルのスタイリストと毎日のように顔を合わせていたのですが、彼女はそのうち週3回同じセーターを着ていました。

 実はそのセーター、私も狙っていたのですが、かなり高かったので買うのをためらったモノだったのです。でも、たとえ値段は高くとも、これくらいしょっちゅう着ればいいだけの話。決してもったいなくはありませんでした。「おしゃれのプロであるスタイリストが週3回同じ服を着る」。これはまさに、新時代のおしゃれ観を象徴している出来事でしょう。彼女のセーター姿を見ながら、「私も買えばよかった」と、ひそかに心の中で舌打ちしたものです。

 おしゃれな人といえば、服をたくさん持っているモノ。今まで、誰もがそう思わされてきました。けれど、それを覆す新たなムーブメントが、ファッション業界の最先端ではすでに始まっているのです。

 おしゃれとは、決して「毎日違う服を着る」ということではありません。

 「また同じ服だと思われる」というプレッシャーから、本当におしゃれな人たちはすでに解き放たれています。

 だから、どんなに流行っていようと、どんなにきれいだろうと、どんなにお得だろうと、自分に似合わないものは余計なモノ。

 無理をしてそんな微妙な服を増やすくらいなら、マイ・ベストアイテムをもう一度着て、素敵な自分を譲らない方がいい。

 この時代に輝くのは、自分の好きなモノ、本当に大切なモノを知っていて、それ以外をきっぱり切り捨てる勇気のある女性。

 そんな自由で軽やかな女性こそ、新時代の女性像だと私は思います。 

捨てるべき服

  1. 朝、鏡の前で脱ぎ捨てた服
  2. 実は着ていない服
  3. 似合わなくなった服

 理想のワードローブ4つの要素② 「今」使えるものだけが入っている

 キーワードは、「今週2回以上着たい服」

 今の行動範囲。

 今の生活様式。

 今の時代の気分。

 この3つに合っているのが、自分が着ていても心地よく、人から見てもおしゃれに感じられる服です。

 人間は日々変わっていくモノ。

 「前は仕事に出ていたけど今は家にいる」とか「最近自転車に乗り始めた」とか、人生が様々に変化していく中で、自分の「今」に合わない服は、どんなに思い出や思い入れがあっても、どんなに好きなデザインでも、メインアイテムにはなり得ません。

 かつて似合っていた服ではなく、いつか着るつもりの服でもない、「今週2回以上着たい服」を、つねにワードローブのメインアイテムにしましょう。

 自分の「今」にフィットしている服は、似合うし使いやすいので、何度でも繰り返して着たくなるものです。

 けれど、そうでない服は、すぐに飽きてしまったり、どこかちぐはぐに感じられたりで、どんなにたくさんあっても満足できません。その結果、「また新しい服が欲しい」という気持ちを引き起こしてしまうのです。 

理想のワードローブ4つの要素③ 内容に偏りがある

 おしゃれな人はワンパターン

 「偏りがある」というと、なんだか悪いことのように聞こえるかもしれません。

 実際私のところにも「ワードローブが同じようなモノばかりになってしまうんですけど…」というご相談がよく寄せられます。

 でも、ワードローブに偏りがあるのは失敗ではなく、むしろ成功です。

 それは、その人の「スタイル」ができているということだからです。

 ジャクリーン・オナシスやオードリー・ヘップバーンの名前を聞くと、彼女たちが着ているモノ、髪型、メイクなどがパッとすぐ浮かんでくるでしょう。

 それは、彼女たちのファッションや顔がいつも同じ、ワンパターンだから。そのワンパターンこそが、「スタイル」なのです。

 スタイルとは、究極のワンパターンのことです。

 おしゃれな人は、みんなスタイルを持っています。

 おしゃれになるということは、自分のワンパターンを見つけることなのです。 

価値ある買い物をしよう

 ワードローブを厳選するというパリの人たちはなかなか服を買いません。買い物に出かけても、「これは私のスタイルじゃないわ」とクールに見送ってしまうこともしょっちゅう。昔、パリによく行っていた頃は不思議に感じていましたが、今は彼女たちがよく理解できます。

 フランスでは、クローゼットは幅1メートルに満たないという小ぶりなモノで、そうたくさん服は入りません。その分、彼女たちは自分が持っているブラウスやセーターなどの数をちゃんと覚えています。そして、決して大きなクローゼットを持ちたいとは思っていません。なぜなら彼女たちは、「好きなものだけに囲まれて暮らしていきたい」と思っているからです。

 服が少ないから、自分の好みや今必要なものがよく見えている。

 だから簡単に服を買わないし、少ないから上質なモノが買えるのです。 

買っていい服のポイント3点

  • 自分をよく見せてくれて、気分が上がる服
  • 定番品のアップデート
  • 優秀なボトムス

買ってはいけない服のポイント3点

  • 条件付きの服
  • 大物の「差し色」
  • 今の時代、「一生もの」はありません
服を買うなら、捨てなさい

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