枡野俊明著「おだやかに、シンプルに生きる」を読みました

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どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。

枡野俊明さんの「おだやかに、シンプルに生きる」を読みました。

引用レビューします。

目次

 物事は自ずからやって来る

 何らかの悩みに襲われた時には「いずれ、この悩みは消えるだろう。それまでは放っておこう」と思うことです。無理やりに苦しみから抜け出そうとするのではなく、抜け出す時をじっと待つ。ましてや具体的な解決策が見つからないのであれば、その悩みをいったん脇に追いやってしまうこと。必ず抜け出せるときが来るのだと信じて、ただ自然の成り行きに任せてしまえばいいのです。 

頭で考えてばかりいるからイライラが募るのです

 大本山総持寺の貫主をされていた板橋興宗禅師さん。私が心から尊敬する高僧です。その板橋禅師さんにこう言われたことがあります。

 「頭でばかり考えてはいけないよ。頭でばかりあれこれと考えているから、それこそ頭に来るのです」と。

 まさにその通りではないでしょうか。イライラしているときのことを思い起こしてみてください。どうしてイライラするのでしょうか。それは、あなたの頭の中でイライラするようなことを考えているからなのです。たとえば眠っているときには、基本的には何も考えてはいません。もちろん夢を見ることはあるでしょうが。何か一つのことを考えながら眠ることなどないものです。したがって、眠りながらイライラする人もいないということです。あるいは頭の中で楽しいことを考えているにもかかわらず、心がイライラすることもないでしょう。要するに心のイライラは、頭で考えることで生じるものなのです。 

時は人を待たない

 段取りをいくら考えたところで、その通りに進むとは限らない。あれこれと考えることをやめて、とりあえず進めやすい物からこなしていくようにしています。

 手をつけることで、ひとつの形が現実として表れてきます。「少しでも進んだ」ということを実感する。これが大事なのです。まずは扉を開けてしまえば、その先に道筋が見えてくる。扉の前で佇んでいるだけではゴールは見えない。これはどんなことにも言えるのではないでしょうか。

 残された時間が延々とあるのであれば、すべてを先延ばしにしてもかまいません。しかし、私たちの時間は限られている。明日に生きているという確信すらないのですから。 

一つのものになりきる

 禅の中には「ながら」という発想はありません。「掃除をしながら話をする」「食事をしながら新聞を読む」「事務処理をしながら隣の席の人とおしゃべりをする」。ついやってしまうことですが、この「ながら」をやっている限りは、そのものに集中することはできません。

 一つのことに集中していないということは、どちらも中途半端なものになってしまうということです。二つのことを同時進行でやることは、一見すれば効率的に思えるかもしれませんが、結果としては時間がかかるものです。一つ一つのことに集中して取り組んだ方が、確実に物事は早く進むものです。「ながら」が無駄を生みだしていることを知っておいてほしいものです。 

自分にとって不要な物を見極めること

 身体のメタボリック症候群と同じように、現代人は心のメタボに侵されているような気がします。たとえば今持っている物で十分であるのにも関わらず、もっといい物が欲しくなってくる。新しい商品が出れば、すぐさまそれが欲しくなってくるという心の状態を指します。

 心がメタボになるという状態。それは欲望に心を支配された状態です。過度の食欲と似ています。もう既にお腹はいっぱいでも、目の前にデザートがあればつい食べてしまう。

 人間が持つ欲望をすべてなくすことはできません。またすべての欲望を断ち切る必要もないでしょう。しかし、その欲望があなたの人生にとって果たしてどれほどの意味を持つものなのか。それがあなた自身を高めてくれるものなのか。まずはそこを考えることです。あなたの人生にとって必要な欲望。それは他の誰かと比べるべきものではありません。いや、比べることなどできないものです。不要な妄想を捨て、自分が信じる幸福に向かって歩くことです。 

忙しいが口癖の人ほど、実は時間を無駄にしているのです

 あるエッセイストがこんなことを言っていました。たとえば20枚の原稿を頼まれます。締め切りまではもう3日しかない。そろそろ書き始めなければいけないのですが、なんとなく気分が乗ってこない。そういうときに、書くことを明日に延ばせば自分を苦しめるだけになります。気分が乗らない時には、無理をしてでも最初の1行を書くそうです。その人が言うには、最初の1行さえ書くことができれば、もう原稿の半分は書けたようなものだと。1行を書くことで、次の1行が頭に浮かんでくるそうです。その延長線上に20枚がある。そして、1行を書き始めたときから、不思議と忙しい気持ちはなくなっていくそうです。 

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