枡野俊明著「禅の作法に学ぶ美しい働き方とゆたかな人生」を読みました

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どうも、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。

枡野俊明さんの「禅の作法に学ぶ美しい働き方とゆたかな人生」を読みました。

引用レビューします。

目次

捨てる

 「放てば手にみてり」。物も思いも手放せば、心は楽になるーー曹洞禅を日本に伝えた曹洞宗開祖の道元禅師の『正法眼蔵』の中の言葉です。道元禅師は「真理を得るもっとも優れた方法は坐禅である。坐禅の修行によって執着を捨て、思いを手放し、心を空にすれば、真理と一体となった自由自在な豊かな境地が手に入る」と説いています。

 私たち人間は、生きている限り様々な思いを抱き、それが尽きることはありません。おれやこれやとたくさんの物を持ちたがり、次々と欲望が生まれてくる。物に囲まれ、物を守ることにしか頭がいきません。結果として身動きが取れなくなってしまいます。物欲とは止まるところを知りません。十万円の時計を手に入れても、満足するのは一瞬だけ。次には五十万円の時計が欲しくなります。やがてそれが百万円になり二百万円になっていく。時計を買うことが人生の目的になってしまいます。それが幸福な人生だと思いますか。

 ぜひ一度、すべての物を手放してください。まわりにある一切の物を捨ててみてください。それでも、生きていく上で必要な物は残っていく。そうです、それだけがあなたにとって必要なものなのです。現実的に考えてみれば、会社に行くためのカバンなどはひとつあれば十分です。スーツも靴もブランド品である必然性はありません。時計にしても、社会人ともなれば、さすがにおもちゃのようなものを身に付けることは憚られますが、それでも一万円も出せば高品質で上品な時計はいくらでもあります。

 もっと大きな物で言えば、車や家も必要でしょうか。狭い日本を走るのに、本当に四輪駆動車は必要でしょうか。四人しかいない家族であるのに、そんなに広い家が必要でしょうか。見栄と執着、ただそれだけのために、自分の力以上のローンを支払い続ける。給料が下がって生活が苦しくなれば、家の中がギスギスした雰囲気になってくる。家族のためを思って購入した家なのに、その家が家族の幸福を奪っているーーそんなものに縛られるくらいなら、いっそ捨てた方がいいのです。必要なものだけを残して、きれいさっぱり捨ててしまいましょう。幸福になるために必要なのは物ではありません。そこに生きている人間の明るさなのです。

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